検査・検診

骨密度検査

骨密度検査とは?

骨塩(骨の中のカルシウム、カリウムなどの総称)の量を計測し、骨の強度を推定するのが骨密度検査です。
検査方法にはMD法、DXA法、超音波法などがあります。 
当クリニックでは、DXA法(前腕骨)を行っています。

DXA法とは?

高いエネルギーと低いエネルギーのX線では、骨の透過度が違います。
この性質を利用し、高低二種類のX線を照射し、骨密度を測定します。 
「骨粗しょう症」どうか確実に診断できます。

骨密度検査

骨粗しょう症とは?

人間の骨は、年齢とともに骨量が減少して、最終的には、スカスカになってもろくなり、骨折しやすくなります。 
骨量が減少する現象は、従来、単なる老化によるものなのか、病気なのかという議論がなされてきましたが、最近では「骨粗しょう症とは、骨量が減少し、そのため骨がもろくなり骨折しやすくなった病態」と定義され、病気としてとらえられるようになりました。 
 
骨粗しょう症は、原因のはっきりしない「原発性骨箱しょう症」と、原因のはっきりしている「続発性骨粗しょう症」とに分類されています。 
原発性骨粗しょう症になる人が多いのですが、これはさらに、閉経後骨粗しょう症と老人性骨粗しょう症に分けられます。
ただ、高齢の女性の場合、閉経と老化の両方の要素がからみあっており、必ずしも区別できません。

いずれにしても、高齢の女性に多くみられる病気で、50歳代から増えはじめ、70歳以上では、約半数がこの病気になるといわれています。しかし、大半の人は症状が現われません。
続発性骨祖しょう症は、副腎皮質ホルモン剤の服用や、慢性関節リウマチなどが原因となることが多く、男性や比較的若い人にもおこります。

骨粗しょう症の症状

骨量が減っただけでは症状はありません。 
もろくなった骨が骨折することで、はじめて骨粗しょう症の症状が現われてきます。 
骨折する場所は、背骨(椎体=胸椎と腰椎)がもっとも多く、そのために、腰や背中の痛み、円背(俗にいう猫背。腰ではなく、背中が曲がる)という状態が現われてきます。 
 
しかし、まったく痛みがなく、いつのまにか円背になったり、身長が縮むといった人も少なくありません。 
 一方、腰や背中の痛みの原因は、骨粗しょう症以外にも多いものです。 
とくに50代前の人であれば、骨組しょう症以外の病気が原因と考えるべきです。

背骨のつぎに多くみられるのは、手首の骨折です。
この骨折は、60歳代にもっとも多くみられ、これ以上品齢になると、むしろ減少します。

骨粗しょう症でもっとも気をつけなければならない骨折は、股のつけ根の骨折(大腿骨頚部骨折)です。 
この部分の骨折は、70歳以降に急激に増加しますが、大多数は、転倒などによっておこります。 
お年寄りの寝たきりの原因になることがあるため、転ばないための予防がたいへん重要になります。 
日本人の場合、椎体の骨折は確実に減ってきており、背中の曲がったお年寄りは少なくなってきています。 
これに対して、大腿骨頚部骨折は、欧米の白人に比べれば、まだ半分以下とはいうものの、年々増加しており、大きな社会問題となっています。 
大腿骨頚部骨折が増えた原因として、生活環境の変化、すなわち、畳みの上の生活から、洋風の生活へと変化し、足腰が弱くなって転倒しやすくなったため、ともいわれています。

骨粗しょう症の原因

骨は、からだの他の組織と同じように、たえず形成と吸収をくり返していますが、このバランスがくずれることによって、骨量が減少してきます。 
原発性骨粗しょう症のもっとも大きな原因は、老化と閉経による女性ホルモンの欠乏ですが、これは誰にでもおこる、一種の自然現象です。 
その他の原因としては、カルシウムやビタミンDなどの摂取不足、栄養不良、運動不足などがあげられます。 
また、続発性骨粗しょう症では、副腎皮質ホルモンの服用、慢性関節リウマチなど、原因のはっきりしている場合もあります。 
骨祖しょう症は男女差があり、女性のはうがかかりやすいものです。
また、人種別にみると、白人、黄色人種、黒人の順に多いとされています。